ご予約・お問い合わせ03-5206-3710
- HOME>
- 子宮頸がん検診
子宮頸がんとは
子宮がんの中でも、膣側にある子宮頸部に生じるがんを子宮頸がんと言います。主に性行為によって、ヒトパピローマウイルス(HPV)が感染することが原因です。
初期段階では症状がほとんどありませんが、進行すると骨盤の中のリンパ節や子宮頸部の周囲の組織まで転移し、子宮の摘出や死に至るケースもあります。
子宮頸がんの前段階である上皮内がんを含めると、患者の約38%が20~30代で、国内では毎年約1万人の方が新たに子宮頸がんと診断されています。
早い段階で発見し治療をすることで、妊娠や出産の可能性を残すことができ、後遺症などの軽減にも有効です。できれば1年に1回、少なくとも2年に1回は検診を受けるようにしましょう。
子宮頸がん検診の内容
問診
これまでに子宮の病気にかかったことがあるか、妊娠・出産の経験、最終月経の状況、自覚症状や不正出血の有無などをお聞きします。
視診・内診・膣鏡診
外陰部の視診と膣内の触診(内診)を行います。その後、膣鏡を使用しておりものの状態や炎症の有無を確認します(膣鏡診)。
細胞診
子宮頸部から細胞を採取し、がん細胞などの有無を顕微鏡で調べます。
オプション検査について
検査の結果、より詳しい検査が必要だと判断した場合には、以下のような検査をご提案しています。
液状細胞診
専用のブラシで採取した細胞を液状化して検査する方法です。採取した細胞をほぼ100%回収することができるため、異常細胞を見つけやすく、従来の細胞診よりも精度が高いと言われています。
HPV検査
細胞診で採取したものを使い、HPVに感染しているかどうか確認します。追加の採取が必要ないので患者さまの負担が少なく、また見逃しを防ぐためにも効果的です。
アメリカの子宮がん検診では積極的に推奨されている方法で、当院でも「30歳以上の女性」「過去に子宮頸がん検診で異常を指摘された方」には、液状細胞診とHPV検査の併用をおすすめしています。
子宮体がん検診
子宮体がんの初期症状である不正出血が見られる方や、発症リスクの高い方には、子宮体がん検診をご案内しています。ご希望の方は、お申し付けください。
子宮体がんのリスク因子
- 閉経が遅い
- 女性ホルモンの異常(月経不順、不妊症など)
- 妊娠出産経験がない、少ない
- 肥満・高血圧・糖尿病
- 乳がんや大腸がんの既往・家族歴 など
文京区の子宮頸がん検診について
当院は文京区の子宮がん検診実施契約医療機関です。対象者は無料で受けていただくことが可能なので、ぜひご活用ください。
詳しくは文京区の公式ホームページをご覧ください。
対象者
- 文京区在住の20歳以上で偶数年齢の方
- 文京区在住の20歳以上で奇数年齢の方(昨年度に区の検診を受けていない方)