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不妊スクリーニング検査とは
妊娠に至らない理由はそれぞれ違うため、治療を行う前にしっかりと原因を探ります。女性側、男性側、双方など様々な原因が考えられるため、パートナーと一緒に検査を受けていただくことが重要です。
東京都による助成
東京都の不妊検査等助成事業により補助が受けられます。5万円を上限に助成があるので、上手に利用しましょう。
詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
不妊スクリーニング検査の内容
月経周期と関係なく行う検査
- 問診・内診
- 超音波検査
- 血液検査(感染症スクリーニング、クラミジア抗体検査、甲状腺機能検査、風疹抗体検査、抗ミューラー管ホルモンなど)
月経2~5日目
- ホルモン検査
月経終了から2・3日後
- 卵管通水検査
月経後12~14日目
- 超音波検査
- テフーナーテスト
男性の検査
- 精液検査
その他
必要に応じて、他の検査をご提案させていただくこともあります。
卵管通水検査とは
卵管は卵子と精子が出会う場所で、受精卵を子宮へ運ぶ役割もあります。妊娠を成立させるために欠かすことができませんが、卵管に問題があればタイミング法や人工授精などを行っても妊娠の可能性はかなり低くなります。
卵管通水検査の対象
- 不妊歴が長い
- 卵管感染症になったことがある
- 子宮外妊娠をしたことがある
- 卵管結紮(けっさつ)手術の経験がある など
卵管通水検査の流れ
Step01
事前にクラミジアの検査を行う
検査によって菌を広げてしまう可能性があるため、必ず事前にクラミジアが陰性であることを確認します。
Step02
カテーテルを通す
膣から子宮口まで細い管(カテーテル)を通し、バルーンで固定します。
Step03
生理食塩水を流す
生理食塩水を流し、卵管が正常に通っているかを確認します。超音波検査を併用することもあります。
卵管通水検査のメリット
体への負担が少ない
同じく卵管の状態をチェックするために行う卵管造影検査に比べ、痛みが少ないことが利点です。また、造影剤やX線を使わないため、副作用や甲状腺への影響、被曝などもなく、より体に優しい検査だと言えます。
保険が適用される
卵管通水検査は不妊原因のスクリーニングに必要な検査です。
治療としても用いられる
卵管通水検査をすることで卵管の詰まりが解消され、妊娠しやすくなった例が報告されています。スクリーニングだけでなく、治療の一環として用いる場合もあります。
フーナーテストとは
フーナーテストは性交後試験とも言われ、精子が子宮頸管を通過できるかを調べる検査です。
性交後10時間以内に来院していただき、子宮頸管の粘液を採取し、運動精子がいるか顕微鏡で観察します。結果が不良の場合は、抗精子抗体の検査を行います。
精液検査とは
採取した精液を調べ、精子の色や量、運動率、受精能力などを評価します。
当院では、精子自動分析装置「SQAクイックチェック(株式会社ジャフコ)」を導入しており、より詳細に精子の受精能力を評価することが可能です。
自然妊娠が期待できる基準値
精液量 | 1.4mL以上 |
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精子濃度 | 1,600万個/mL以上 |
精子運動率 | 42%以上 |
精子正常形態率 | 正常な精子が4%以上 |
精液検査の流れ
Step01
採取前の準備
検査のご予約日までの間、2~5日間の禁欲期間(射精しない期間)を設けていただきます。
Step02
精液採取
ご自宅で全量を採取していただきます。室温に保った状態で2時間以内にご来院ください。保冷剤などは使用しないでください。
Step03
検査
精子自動分析装置で検査します。当日中に結果が出ます。(お時間がない方は後日結果をお聞きになることも可能です。)