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月経過多とは
一般的に、1回の経血量が150mL以上あることを月経過多と言います。実際に量ることはなく、人と比べることもないので気づいていない方がほとんどです。
しかし日常生活に影響を及ぼしたり、女性特有の病気が隠れていたりすることもあるため、気になる症状があれば、当院へご相談ください。
こんな症状はありませんか?
経血量に関するお悩み
- 昼でも夜用のナプキンを使わなければもたない
- ナプキンを頻繁に取り替えなければいけない
- レバーのような塊が経血に混じる
- 以前より経血量が増えた など
月経過多による貧血のお悩み
- 立ちくらみやめまいがする
- 体がだるい、疲れやすい
- 頭痛や耳鳴りがする
- 顔が青白く見える など
月経過多によって出血量が増えると、鉄欠乏性貧血を起こしやすくなります。貧血状態に慣れてしまうと自覚しにくいので、毎月のことだと見過ごしてしまわないように注意しましょう。
月経過多の原因
婦人科器質性疾患
婦人科に関わる部位の疾患が原因で、月経過多を引き起こします。主なものに、子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどの良性腫瘍、子宮頸がんや子宮体がんといった悪性腫瘍などがあります。
腫瘍が原因である場合は、超音波検査や子宮鏡検査などを行い悪性かどうかを確認しておくことが重要です。
婦人科機能性疾患
黄体機能不全や無排卵性周期症など、女性ホルモンの異常によって月経過多になることがあります。女性ホルモンが安定しにくい10~20代と、閉経の近い40代後半に多く見られます。
毎日の基礎体温が診断の手がかりになります。
内科的疾患
血小板が減る、血が固まりにくいなどの疾患が原因になることがあります。先天性、後天性、薬剤性など、様々な背景があり、月経過多の診断から血液疾患が見つかることもあります。
月経過多の治療
ホルモン療法
ピルや黄体ホルモン製剤などを服用し、女性ホルモンのバランスを調整します。また、男性ホルモンであるテストステロンの誘導体を含む薬によって、女性ホルモンの影響を軽減する方法もあります。
子宮内避妊器具(ミレーナ)の装着
ミレーナを子宮内に装着することで黄体ホルモンが放出されるので、経血量の減少や月経痛の緩和が期待できます。貧血の改善にもつながります。
手術
症状が重い場合や悪性腫瘍などがある場合は、手術が必要になることがあります。手術が必要だと判断した場合は、専門機関をご紹介させていただきます。