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性感染症とは
性感染症は、性行為で感染する病気の総称です。ウイルスや細菌などが性器、肛門、口腔などに接触することで感染が起こります。
性的接触の経験があれば誰でも感染する可能性がありますが、症状に気づかず放置している方もいらっしゃいます。ご自身の体のため、またパートナーにうつしてしまわないためにも、適切な検査と治療を受けておきましょう。
主な性感染症
性器クラミジア感染症
クラミジアトラコマチスという病原体が原因で、日本では一番多く見られる性感染症とされています。不妊や流産・死産の原因になることがあり、しっかりと治療しておくことが重要です。
症状
おりものが増える・黄色っぽい、下腹部の痛み、不正出血など
※症状が軽く、無症状のこともあります
診断
尿や性器からの分泌物などを使って抗原検査を行います。
治療
抗菌薬(マクロライド系、ニューキノロン系)の飲み薬を使います。
淋菌感染症
淋菌が原因の性感染症です。淋菌自体はとても弱い菌ですが、人間の粘膜にいる間は生きられるという特徴があります。子宮の入り口(子宮頸管)への感染が多く見られますが、のどへの感染も増えています。
症状
おりものの増加、不正出血など
お目特に女性は自覚症状がないことが多いと言われています
診断
性器や尿道からの分泌物、うがい液などを使った培養検査を行います。
治療
抗菌薬の注射や点滴で治療します。ただし耐性のある菌の場合、一度の治療では効果が得られないこともあります。
梅毒
梅毒トレポネーマという細菌が原因です。妊娠中に感染すると胎児にも影響し、死産や早産、奇形などのリスクがあります。近年、患者数は増加傾向にあります。
医療技術の進歩により、3期・4期への進行を効果的に防ぐことができるようになりました。そのため現在では、3期・4期の梅毒はほとんど見られません。
症状
1期(3週~)
性器、肛門、口などに数mm~数cmほどの硬いしこりやできものができる
2期(3カ月~)
発熱、倦怠感などとともに手のひらや足の裏などに発疹が現れる
3期(3年~)
全身で炎症が進行し、ゴムのような腫瘍が見られる
4期(10年~)
心臓や血管、脳などが冒され、命に関わる状態になることもある
診断
血液検査で診断します。腫瘍などがある場合は、病変を採取して培養検査を行います。
治療
抗菌薬(ペニシリン系)の内服で治療します。症状が一時的に消失することがありますが、体内に原因菌が残っていることがあるため、自己判断で服用をやめることは厳禁です。
性器ヘルペス
単純ヘルペスウイルスに感染して起こります。ヘルペスウイルスに一度感染すると体内に潜伏し、ストレスや疲労などをきっかけに症状が現れます。
症状
激しい痛み、水疱、ただれなど
診断
多くの場合、視診で診断可能です。抗原検査や血液検査を行うこともあります。
治療
抗ウイルス薬の内服、塗り薬などで治療します。潜伏しているウイルスを除去することはできないため、体の抵抗力を高めることで再発防止を図ります。
性器カンジダ症
常在菌であるカンジダ菌が増えすぎることで起こる、女性の5人に1人が経験していると言われている身近な病気です。
症状
外陰部のかゆみ・発赤、カッテージチーズのようなおりもの、性交痛など
診断
膣分泌物の培養検査で調べます。
治療
抗真菌作用のある膣錠や軟膏などで治療します。膣カンジダは市販のかゆみ止めでは完治できません。
また、再発しやすいことも特徴なので、デリケートゾーンを清潔に保ち、ストレスをためない生活を心がけます。